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2016-10-25

ミニバンの荷室の違いを徹底解説【セレナvsステップワゴンvsヴォクシー】

赤ちゃんや小さなお子さんがいるご家庭にファミリーカーとして人気なのが、居住性に優れているミニバンですよね。

現在、様々なタイプのミニバンが各メーカーから発売されていますが、特に人気が高いのがMクラスミニバンと呼ばれる5ナンバーサイズのミニバンです。そして、Mクラスミニバンでは、トヨタのヴォクシー/ノア、ホンダのステップワゴン、日産のセレナがしのぎを削っています。

Mクラスミニバン
Mクラスミニバン
出典 : autoc-one.jp

一見すると、どのモデルもボックス型のデザインをしており大きな違いがなさそうですが、実は使い勝手や機能・装備がまったく異なります。そして、特に異なるのがラゲッジスペースの広さや使い勝手。

Mクラスミニバンの3強トヨタのヴォクシー/ノア、ホンダのステップワゴン、日産のセレナのラゲッジルームの広さや機能・使いやすさの違いについて比較してみたいと思います。

Mクラスミニバンのラゲッジサイズの広さ違いを比較

ベビーカーなど大きな荷物を積むシーンが多いファミリー層にとって、ラゲッジルームの広さやサイズはとても重要ですよね。

そこで、5ナンバーサイズのMクラスミニバンのラゲッジスペースのサイズを比較してみました。

■トヨタ ヴォクシー/ノアの荷室サイズ (7人乗りモデル)
荷室長:約480mm ~ 約1,710mm
荷室幅:約1,000mm ~ 約1,120mm
荷室高:約1,240mm

ヴォクシー/ノアの荷室
ヴォクシー/ノアの荷室

■ホンダ ステップワゴンの荷室サイズ
荷室長:約490mm ~ 約1,700mm
荷室幅:約1,000mm ~ 約1,180mm
荷室高:約1,270mm (床下収納部分を含まず)

ステップワゴンの荷室
ステップワゴンの荷室

■日産 セレナの荷室サイズ
荷室長:約360mm ~ 約1,660mm
荷室幅:約750mm ~ 約1,120mm
荷室高:約1,220mm

新型セレナの荷室
新型セレナの荷室
出典 : spyder7.com

それほど大きな違いがありませんが、ラゲッジルームの高さが一番あるのが、ホンダから発売されているミニバン"ステップワゴン"。

後ほど詳しく説明しますが、このステップワゴンには、横開きと縦開きを両立し、ラゲッジスペース側からも3列目シートに乗り込むことができる「わくわくゲート」を搭載しています。ステップワゴンの荷室高は3つのモデルの中でも一番広くなっているので、「わくわくゲート」を使用して3列目シートに乗り込む際もスムーズ移動できるようになっています。

3つのモデルの中でラゲッジスペースの奥行きが一番広くなっているのが、トヨタから発売されているヴォクシー/ノア。このヴォクシー/ノアは2列目シートを前後に約810mmスライドできる超ロングスライド機能を装備しています。この超ロングスライド機能を活用した荷室の奥行きは、自転車など大きな荷物を積み込む際には大助かりだと思いますよ。

ちなみに、新型ヴォクシー/ノアは7人乗りと8人乗りが用意されていますが、8人乗りを選択すると2列目シートの座面を跳ね上げることが出来るので、荷室の最大奥行きが約1,780mmとさらに広くなります。もしラゲッジスペースに多くの荷物を積み込むシーンが多いのなら8人乗りを選択するのも良いかもしれません。

ノアヴォク8人乗りの荷室
ノアヴォク8人乗りの荷室

一方、日産セレナの荷室サイズの広さで気になるのは、荷室長が競合車よりもかなり狭いこと。トヨタのヴォクシー/ノアとホンダのステップワゴンの最小荷室幅は約1,000mm前後になっているのに対し、日産のセレナは約750mmと格段に荷室幅が狭くなっています。実はこれは3列目シートを収納したときの数値。

日産セレナの3列目収納時の荷室
日産セレナの3列目収納時の荷室
出典 : autoc-one.jp

日産のセレナは、3列目シートの収納方式に、このように跳ね上げ式を採用しており、シート収納部分の張り出しが他の車種よりも大きくなっています。なので、3列目シート収納時はラゲッジスペースの横幅が狭くなってしまいます。3列目シート収納時、ラゲッジルームの横幅が格段に狭くなってしまう事は、日産セレナの欠点の一つかもしれませんね。

3列目シートの収納方法を比較

トヨタから発売されたヴォクシー/ノア、ホンダのステップワゴン、日産のセレナでは、3列目シートの収納方法が全く異なります。

ヴォクシー/ノア、セレナは3列目シートを跳ね上げる方式を採用しているのに対し、ホンダのステップワゴンは唯一、床下収納に格納する方式を採用しています。

そして、この3つのモデルの中で一番3列目シートの収納がラクなのは、トヨタから発売されているヴォクシー/ノア。

このヴォクシー/ノアの場合、3列目シート下のレバーを引くだけで、シートが自動的にバンっと跳ね上がります。シートの脚も自動的に折り畳まれるので、跳ね上がったシートを窓側に押し付けながらストラップで固定するだけ。

新型ヴォクシーの3列目シート格納
新型ヴォクシーの3列目シート格納

ただ、ヴォクシー/ノアは収納をした3列目シートが窓枠をスッポリと覆い隠してしまいます。3列目収納時は斜め後方の視界が悪くなってしまうと言う欠点があるので、注意が必要です。

一方、日産セレナもヴォクシー/ノアと同様に3列目シート下に収納用のレバーが用意されています。しかし、このレバーを引いても3列目シートのロックが解除されるだけで、自動的に跳ね上がりません。なので、自分のチカラでシートを持ち上げる必要があります。脚も自動的に収納できないので、自分のチカラで畳まないといけません。

日産セレナの3列目シートの収納方法はヴォクシー/ノアとまったく同じ跳ね上げ方式を採用していますが、手間が全く異なるので注意が必要です。

また、3つのモデルの中で唯一床下収納式を採用しているホンダのステップワゴンの収納のしやすさはどうなのでしょか?

ステップワゴンの3列目シートの収納は、

・背もたれを格納しする
・シートを引き上げて、床下に収納する
・3列目シートの背もたれに装備されているマットでヘッドレストなどをカバーする

ステップワゴンの3列目シート収納
ステップワゴンの3列目シート収納

このように3つのステップで完成するので、基本的にはラクです。
ただ、女性でも3列目シートの格納ができるようにアシスト機能は装備されているものの、シートを引き上げる際に若干のチカラがいるのが欠点です。

しかし、ヴォクシー/ノア、セレナで採用している跳ね上げ方式とは異なり、床下収納方式は、3列目シート格納時に横幅が狭くならないメリットもあります。なので、床下収納方式を採用しているステップワゴンのラゲッジルームを好むお客さんも大勢いるようですよ。

ラゲッジルームに装備されている特別な機能

トヨタから発売されているヴォクシー/ボクシーのラゲッジスペースは一般的なデザインになっているのですが、ホンダのステップワゴンや日産のセレナの荷室には、特別な機能が備わっています。

2016年8月にフルモデルチェンジをして新発売された日産のセレナでは、リアゲートの上半分(ガラスエリア)のみを開閉することができる"デュアルバックドア"を採用。

日産のデュアルバックドア
日産のデュアルバックドア

ラゲッジスペースの収納力の多さは魅力的な一方、リアゲート開閉時の後方の張り出しが大きいのがミニバンの欠点の一つでした。なので、スーパーマーケットやショッピングモールなど後方のスペースが狭い駐車場などではリアゲートを開ける事ができない事もしばしば・・・。

しかし、日産セレナでリヤゲートのガラスエリアのみを開閉すると、後方に必要なスペースは約500mmとなっており、フルオープンジの約半分。一般的な駐車場では開閉できるようにデザインされているので、スーパーマーケットなど後方に十分なスペースが無くても開ける事が可能です。また、開けた時に荷崩れの心配が無いのもメリットの一つとなっています。

今回フルモデルチェンジをして新発売された日産セレナのデュアルラゲッジドアは多くの荷物を積む人にとっては、とても助かる機能になっていると思いますよ。

また、ホンダのステップワゴンでは、一般的な縦開きだけでは無く、縦開き用のサブドアを搭載している"わくわくゲート"を採用。

ステップワゴンのわくわくゲート
ステップワゴンのわくわくゲート

この"わくわくゲート"は、背が高いミニンバンの大きくて重たいテールゲートを開閉するのは負担と思っている女性の声を反映して作られた装備ようです。横開きできるサブドアは重たくないので、女性のチカラでもラクラク開け閉めをする事が可能です。

また、この"わくわくゲート"を利用すれば、スライドドアを利用しなくても3列目シートへ直接アクセスする事が可能です。このステップワゴンのラゲッジスペースは、乗り降りをするドアとして使えるように競合車よりもラゲッジスペースの開口部の下端が低くなっています。また、競合車と異なり乗り降りをサポートするグリップもラゲッジスペースの内部に用意しています。

ラゲッジスペースを単なる荷物を置くスペースとして考えるのではなく、同乗者が乗り降りをするドアとしても利用できるようにしたのは、日産やトヨタでは真似できないホンダらしい独創的なアイディアだと思いました。

最後に・・・

現在、5ナンバーサイズのMサイズミニバンでは、トヨタのヴォクシー/ノア、ホンダのステップワゴン、日産のセレナが熾烈な争いを行っていますが、このようにラゲッジスペースの使い勝手や広さは全く異なります。

ステップワゴンの"わくわくゲート"や日産セレナの"デュアルバックドア"などMサイズのミニンバンでは、斬新な機能・アイディアが搭載されているのも特徴の一つです。なのでミニバン選びの際は、この荷室の違いに注目をして検討してみるのも面白いと思いますよ。

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