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2016-10-12

トヨタ・アメリカ幹部が語る燃料電池車(FCV)の未来

各国の環境規制の強化、ポスト・ガソリン車をにらみ、欧米の自動車メーカーは電気自動車の開発競争を行っていますが、我が道を行っている感があるのがトヨタ自動車です。

電気自動車は徐々に普及してきておりますが、環境性能の高さと圧倒的な燃費の良さで、ハイブリッドカー・プリウスは非常に人気の車種となっていますが、トヨタは次世代の動力源は燃料電池(FCV)とみて、燃料電池車の普及に力を入れ始めています。

世界最大級の自動車市場である、アメリカでの燃料電池車の普及について、トヨタはどのように取り組むのでしょうか、トヨタ・アメリカの幹部が語っています。

アメリカのFCVの未来は❓
アメリカのFCVの未来は❓

トヨタ・アメリカの幹部ブライアン・ウイリアムズ氏は、燃料電池車(FCV)の電気自動車に対する優位性について、次のように述べています。

燃料電池車の動力源は水素タンクと燃料電池ですが、これらの動力源は電気自動車の動力源であるバッテリーに比べて重量が軽く、どのようなサイズのクルマにも搭載が可能だということです。

つまり、大きなサイズの自動車。例えば、トラックやバスといった車にも、水素タンクや燃料電池を複数搭載して走行させることは可能です。(バッテリーを複数搭載するのは難しい)

技術が順調に進展すれば、車体の大きな、どのようなボディタイプのクルマでも、燃料電池車が実現することはすでにわかっています。電気自動車ですとバッテリーの重量という制約があり、せいぜい中型車までしか実現できないでしょう。

もちろん、ガソリン車でもバスやトラックなど車体の大きなクルマは走行していますが、その代わりに大量の二酸化炭素を排出しています。燃料電池車ではそのようなことはありません。

燃料電池車なら航続距離も長く、燃料である水素の充填時間は電気自動車の充電時間よりも短いのです。

一方、燃料電池車の弱点として指摘されるのが、燃料である水素を充填する場所である水素ステーションが少ないことです。これについて、ウイリアムズ氏は次のように述べています。

すでにカリフォルニア州では多くの水素ステーションが稼働しており、以前よりも利用可能性や信頼性が高まっている。そのうち、カリフォルニア州の南部やサンフランシスコでは、水素ステーションが足りない。という問題はなくなるだろう。

そして、徐々に他のエリア、例えばフェニックスやラスベガスといったところにも水素ステーションの設置は増やしていく予定だ。

最近開催されたパリモーターショーではヨーロッパの自動車メーカーの電気自動車の出展が目立ちましたし、アメリカでもテスラモーターズという有力な電気自動車メーカーがあります。

こうみると、次世代の自動車は電気自動車かと思っていたのですが、一般乗用車はともかく、バスやトラックといった大型車での電気自動車が難しいということですと、このトヨタ幹部のいうように、電気自動車よりも燃料電池車になるかもしれないですね。

一方で、電気自動車のバスがヨーロッパや中国の有力メーカーにより開発されているという報道も目にします。

次世代自動車は燃料電池車か電気自動車かということは、まだまだ結論が出ない問題です。

出典:http://www.autoblog.com/2016/10/04/toyota-is-enthusiastic-about-large-fuel-cell-vehicles-think-sem/

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