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2016-10-28

自動車ビジネスの成否の鍵を握る次の4大トレンドはこれだ!ダイムラーのCEOが語る経営戦略”CASE”

先日開催されたパリモーターショーでは、ヨーロッパの自動車メーカーからは電気自動車が多く発表されましたが、その中でもひときわ注目を集めたクルマが、メルセデスベンツの電気自動車ブランド「ジェネレーションEQ」でした。

ブルーを基調としたスタイリッシュなデザインが目を引きますが、実はこのクルマ、メルセデスベンツを傘下に持つダイムラーが、次の自動車ビジネスの成否を占うだろうとした4大トレンドに基づいて作られたクルマです。

ダイムラー社のCEO、ディーター・ツェッチェ氏は、パリモーターショーで熱弁をふるい、次世代の自動車関連ビジネスは、4大トレンドの流れに乗ったところが勝つだろうと語りました。

そしてダイムラー社ではその4大トレンドを”CASE”と呼んで、同社の今後の戦略の柱としています。それは何でしょうか❓
出典:https://www.daimler.com/innovation/specials/electric-mobility/case.html

"CASE"についてプレゼンをするダイムラーのCEO、ディーターツェッチェ氏

C-Connectivity(ネットとの接続、IoT)

Connectivity
Connectivity

各自動車メーカー、そしてアップルなどのIT企業が、自動車とネットを結びつける設備やアプリ、サービスを競うように開発しています。

自動車に設置された端末で、ネットに接続し、運転中に必要な情報を確認したり、通話アプリを使ったりというようなサービスです。

メルセデスベンツは自社ブランドのサービス「MercedesMe」を提供しています。このサービスで目玉となっているのが「コネクテッドベースドパーキング」です。

これはどのようなサービスかというと、メルセデスベンツの各クルマに搭載されたセンサーが、走行中に空いている駐車場を検知し、その情報をネットを通じてこのサービスを提供しているサーバーに伝えます。

空いている駐車場を探している人はこのアプリにアクセスし、リアルタイムに近くの空いている駐車場を知ることができるというわけですね。

日本の自動車も、どんどんネットと接続するサービスが登場していくでしょう。

A-Autonomous Driving(自動運転)

Autonomous Driving
Autonomous Driving

日本では日産が他者に先駆けて自動運転車を発表しましたが、現在、世界中で自動運転車の開発競争が行われています。

メルセデスベンツは"DRIVE PILOT"という名称の自動運転システムを開発しており、完全にクルマ任せというものではないものの、実用化に向けて取り組んでいます。

S-Shareing(カーシェア)

Shareing
Shareing

日本ではまだですが、アメリカ、ヨーロッパ、中国で、ダイムラーはカーシェアサービス「Car2Go」を展開しています。

Car2Goはネット(アプリ)でどこに車があるかを確認、予約して、その車が駐車してあるところまで行き、乗車、用が終わったら指定圏内ならどこでも乗り捨てられるというサービスです。車の時間貸しですね。

登録時にもらえるNFCチップのステッカーが車の鍵代わりになっており、car2goの車を見つけたら、鍵をあけすぐに乗ることができます。

お値段は、1分あたり約23円、1時間なら約1300円、1日なら約4000円となっています。

月々の料金やガソリン代など一切掛からず、car2goは町と契約しているので、町の路上駐車場であればどこでも無料で駐車し乗り捨てできます。

E-Electrification(電気自動車)

Electrification
Electrification

自動運転、そしてカーシェアといったこれからの自動車ビジネスを担うのはIOTと電気自動車だと、ダイムラーは考えています。

電気自動車の動力源はモーターだけですので、ガソリンエンジン車に比べて構造は単純で、スペースもガソリン車よりも余裕を持つことができます。空いたスペースを自動運転に必要なセンサーや機器類を設置できるので、ガソリン車よりも電気自動車は自動運転車向きです。

カーシェアリングについても、電気自動車はガソリン車よりも向いています。ガソリン車ですと、動力源であるガソリンの補給にはガソリンスタンドという地理的な要因がありますが、電気自動車ならば、充電設備はガソリンスタンドよりも場所をとらないので設置場所がたくさんとれ、また、専用設備でなくても、家庭でも充電できますので、カーシェアの肝である「どこでも乗り捨て可能」ということがガソリン車よりも容易なのです。

また、IOTはカーシェアや自動運転に不可欠な装置と言えるでしょう。

このCASEという4大トレンドの中心となるべく作られたのが、メルセデスベンツの電気自動車ブランド、ジェネレーションEQなのです。

メルセデスベンツは、2025年までに、10車種以上の電気自動車を発売していく計画です。

このCASEは、日本の自動車業界や関連ビジネスにも少なからず影響してくるのではないでしょうか❓自動車関連の仕事をしていたら、覚えておきたいトレンドですね。

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