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2016-11-25

クルマ用OS、グーグルAndroid Auto(アンドロイドオート)とアップルCar Play(カープレイ)の徹底比較

スマートフォンのOSでライバル関係にあるアンドロイドのグーグルとiOSのアップル。

次の両者の戦いは、スマートフォンからクルマに戦場が移るのでしょうか❓

クルマ用のOSとして、アップルはCarPlay(カープレイ)、グーグルはAndroid Auto(アンドロイドオート)を提供しています。

Android Auto と Car Play
Android Auto と Car Play

これらはスマホやタブレットをクルマに接続してカーナビや電話、音楽を楽しむために利用するものですが、今後、それぞれのOS上で利用できるいろいろなアプリが提供されていくことが予測されています。

グーグルは今年7月からAndroid Autoの提供を開始し、先日、全車種に対応するようになったと発表しました。

クルマ用OSの普及はこれから本格化してくると予想されますが、すでに両者が普及している海外のレビュー記事から、両者の比較記事をご紹介します。

ホーム画面と使いやすさ

グーグルのAndroid AutoとアップルのCar Playの最大の違いは、ホーム画面の構成にあります。

簡単にいうと、アップルのCar Playはアイコン形式で操作して、必要に応じてユーザーが能動的に情報を取得する方式です。

一方、GoogleのAndroid Autoは必要な情報が自動的にリスト形式で表示されていき、ユーザーは情報の取得について何もしないでも受け身の形で見るという方式になります。ちょうど、ツイッターやFacebookのタイムラインのような構成となっています。

また、どちらも音声でナビゲーションされたり、音声で操作をすることができます。

アップル CarPlayのホーム画面
アップル CarPlayのホーム画面
出典 : www.cnet.com

アップルのCarPlayのホーム画面は、正方形のアイコンが並ぶ、iPhoneを思わせるようなものになっています。各ボタンは下に何階層もなく、1回か2回のタッチで使いたい機能が利用できます。

ホーム画面に表示される情報量はAndroid Autoに比べると少なく感じるかもしれませんが、情報は必要に応じてユーザーが見にいくというコンセプトで設計されており、例えば、電話の着信があり、応答していないと、電話アイコンの右上に着信があったことを示す赤い丸と着信数が表示されます。

着信があったことが一目でわかる
着信があったことが一目でわかる

一方、Android Autoのホーム画面は、わずかなアイコンで構成されていることはCarPlayと同じですが壁紙は好きなようにカスタマイズできます。CarPlayではできません。

そして、アイコンをタップすると多くの選択肢が示されます。

これは便利なようですが、例えば、ヘッドホンのアイコンをタップすると、Android Auto向けに作られた、第三者提供の音楽配信アプリがたくさん出てきます。どのアプリを使うかを選び、さらにその中から選曲するということになるぶん、操作が複雑になります。

運転していないときならこれでもいいですが、運転中ということを考えると操作がめんどうなことは気になりますね。

Android Autoでは、個人向けのアシスタント機能であるGoogle Nowが利用できます。これはユーザーが興味を持ちそうな事柄や行動を予測し、それを補助するための情報が自動的に配信されるというものですが、Android AutoのGoogle Nowでは、利用者の検索履歴から、目的地の天気予報や近道についての情報が提供されます。

Android Auto
Android Auto

例えば、空港にガールフレンドを迎えに行くというシチュエーションのときに、Gmailにガールフレンドから彼女の空港での到着時刻の予定についてのメールが届いたら、Android AutoのGoogle Nowには自動的に空港までの近道が表示されるというような使い方ができるのです。

一方でこのGoogle Nowには欠点もあります。たとえば、あなたのスマートフォンを使って、あなた以外の誰かが何かを検索したとき、その検索履歴にしたがって関連情報が表示されることになります。

男性ユーザーがガールフレンドにスマホを使わせていたときに、彼女がそのスマホで下着について検索していたとします。すると、そのスマホを使ってAndroid Autoを利用したら、おススメの女性用下着のお店へのルート情報がホーム画面に表示されてしまう。といったことも起こりえます。

クルマは一人だけでなく同乗者がいることも多いですが、他の人に知られたくないことをスマホで検索した後に、うっかりそのスマホでAndroid Autoを利用してしまうと、その関連情報が、同乗者が見ている前でAndroid Autoのホーム画面に表示される。ということも考えられます。

また、着信電話や未読メッセージがあった場合、Google Nowで自動的に表示されていく情報のひとつとして表示されますが、情報がアップデートしていく度に未読メッセージや着信電話があったことは、タイムラインの下のほうに埋もれていくことになります。

ナビゲーション機能

グーグルのAndroid Autoでは、グーグルマップがそのまま使えます。

最新の交通情報も音声で通知してくれますので、カーナビのように使えます。交通情報に基づいて、目的地への別ルートの提案や、目的地がお店やレストランなどであれば閉店時間まで教えてくれます。

Android Autoでグーグルマップを使っている様子

一方、Car Playは、アップルの地図アプリである、Apple mapsを使うことになります。地図アプリについては、まだまだGoogle mapsのほうが使いやすいということが一般的な評価となっていますので、ナビゲーションについては、Android Autoのほうが使いやすいかもしれませんね。

一部の専用カーナビで実装している、スピードメーターやカメラは二つとも実装していません。

メッセージアプリ

アップルのCar Playで使えるメッセージアプリは、アップル純正のiMessageというアプリのみです。SKYPEやLINEやWeChatなどの他のメッセージアプリはCarPlayでは使えません。

Siriを通して音声で操作できます。

Car Playでメッセージアプリを利用している様子

それに対してAndroid Autoはサードパーティのメッセージアプリも使うことができます。現在のところ、SKYPEをはじめ11種類のメッセージアプリが利用できます。

こちらも音声で着信したメッセージを読み上げてくれたり、口頭で返答することもできます。

Android Auto とCar Playのどちらを選ぶ?

クルマ用のOSは、スマートフォンのOSとよく似ていますが、スマホと違い、運転中に限定して使用するものだということは選ぶときに注意しなくてはなりません。

運転中でなければ、詳しく情報を得られるほうが便利ということになりますが、運転中では必ずしもそうではないでしょう。

操作が複雑になったり、情報過多になって安全運転の邪魔になるようなことがあっては意味がないでしょう。

アップルのCarPlayはiPhoneユーザーなら違和感なくすぐに使えるでしょう。非常にシンプルですが、操作はAndroid Autoよりも能動的になるので、その分運転以外の操作に気を取られるかもしれません。

Android Autoのように、何もしなくても、運転に役立つ情報を自動的に様々な情報を提供してくれるほうが便利と思うかもしれませんが、その情報は過去の検索履歴に基づくものもあるので、ミスリードする情報になりかねないこともあり、かえって運転の邪魔と感じることもあるかもしれません。

どちらも、音声で操作ができるのはいいところですね。

結局は、両方ためしてみてしっくりくるほうを選ぶということになりそうです。

出典:http://www.stuff.tv/features/android-auto-vs-apple-carplay、https://www.cnet.com/roadshow/news/android-auto-vs-apple-carplay-head-to-head/

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