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2016-12-08

日本自動車メーカーの電気自動車シフト。トヨタ、スバル、マツダの戦略転換

電気自動車については、欧米の自動車メーカーが開発競争をしている中で、日本の自動車メーカーは少し遅れをとっているように見られていました。

日本勢ではリーフを販売している日産自動車、そして三菱自動車が熱心でしたが、トヨタ他その他の自動車メーカーは、取り組んでいるように見られていませんでした。

トヨタについては、電気自動車の競合車であるハイブリッドカーが主力車種であること、また、次世代の動力源として燃料電池車の開発に取り組んでいることから、電気自動車には否定的と見られていました。

トヨタのFCVミライはどうなる❓
トヨタのFCVミライはどうなる❓

ところが、先日、トヨタも今後、電気自動車の開発を行い、販売していくと発表し、そのことは世界的にも驚きをもって受けとめられています。

また、マツダ、スバルも電気自動車に参入する計画を発表しました。

マツダは2019年には電気自動車を発売し、スバルは2021年には発売したいという計画です。

トヨタ、マツダ、スバルともこれまで電気自動車の販売はしてきませんでしたが、主力のアメリカ市場でガソリン車への環境規制が今後も一層強化されることを見込んだことへの対応です。

そして、この3社が電気自動車への参入を発表したという背景には、電気自動車は今後世界的に主力の自動車になるだろうという確信があるものと思われます。

スバルの社長は電気自動車について次のようにコメントしています。

「世界的に自動車業界は電気自動車にシフトしている。環境規制をクリアするという目的だけのために電気自動車を発売するという時代ではない。」

3社の電気自動車への販売計画については、詳細ははっきりしていません。小型車なのか、大型車なのか、どの車種に参入するかも検討段階のようです。

マツダは本社のある広島に電気自動車の工場があり、デミオEVのリース販売を小規模で行っているものの、本格的な電気自動車の販売をしたことがなく、既存のガソリン車に航続距離と価格で対抗しうる電気自動車の開発はちょうど始めたばかりという状況です。

スバルはハイブリッドカーはあるものの電気自動車は本当にこれからという状況です。

トヨタは電気自動車の研究はしてきていますが、本格的に開発、販売していくにあたり、4人からなる社内ベンチャーを立ち上げて、開発していくとのことです。

4名はトヨタ本体だけでなく、グループ企業のデンソーやアイシン精機からも集められ、少数精鋭で意思決定をはやめ、速やかに電気自動車の開発をすすめるために結成されるとのことです。

トヨタが究極のエコカーとし、すでに発表済みの燃料電池車から撤退するのかというとそうではなく、引き続き、燃料電池車の開発、販売も続けていくとしています。

燃料電池車の開発を続けるのは、今後も規制や市場環境の変化に柔軟に対応できる体制を維持するため。としています。

日産や三菱自動車に加え、トヨタやマツダ、スバルが電気自動車に参入してくるとなると、かつてハイブリッドカーが主力の自動車に取って代わったように、今後は日本でも電気自動車が中心になってくるかもしれませんね。

ところで、多くの部品からつくられ緻密な擦り合わせが要求されるガソリンエンジン車に比べて、電気自動車の構造はモーターとバッテリーの組み合わせですので単純だとされています。

ガソリンエンジン車の製造には多くの部品サプライヤーが必要でしたが、電気自動車が主力車種となったらどうなるのでしょうか。

常々、サプライヤーも含めた雇用に配慮したスタンスをとっていたトヨタですが、電気自動車への参入宣言は、サプライヤーはもちろん、自動車関連業種に変革を促したものとも受け取れますね。

出典:http://www.autonews.com/article/20161127/OEM/311289914/japans-holdouts-begin-to-embrace-evs

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