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2016-11-30

日産自動車、点検に行かなくても事前にメンテナンスの必要性がわかるコネクテッドカー技術を発表

日産自動車は技術の日産と言われる会社ですが、今年はその名にふさわしく、新しい技術を導入した自動車を次々と発表しています。

自動運転「プロパイロット」を導入したセレナ、車内で発電して走行するePowerを搭載したノートを発表しましたが、今度はインターネットと自動車をつなぎ、車検や点検に行かなくても、所有者が修理の必要性がわかるように通知するコネクテッドカー技術を搭載した自動車を今後発売すると発表しました。

この技術はビッグデータを使い、メンテナンスの必要性を通知するというものです。2017年から日本とインドで先行してはじめ、2020年には他の国にも拡大していく計画とのことです。

自動車メーカー各社は、ライドシェアやカーシェアリングの普及とともに、自動車所有についての需要が低下していくことが予想される中で、新たな技術を導入したクルマを開発、販売していくことで需要を喚起するために、新技術の開発競争を行っていますが、このコネクテッドカーもそのひとつと言えます。

トヨタも同様の技術を搭載したプリウスのPHEVを発売していくと今月発表していますし、フォードはアマゾンの人工知能スピーカー、エコーに対応したクルマを今後発売していくと発表しています。これは、走行中に音声で自宅の家電を遠隔操作ができたりする技術です。

日産は、既存の自動車でもこのコネクテッドカー技術が利用できるようにするデバイスも発売していく予定とし、将来は、日産車の30%程度にこのコネクテッドカー技術を搭載するとのことです。

このサービスは、移動体通信デバイスを搭載したクルマから、自動車メーカーやディーラーが、クルマの状態やロケーション情報を把握し、必要性が認められたら、所有者にメンテナンスを促す通知を送るという仕組みです。

日産のケント・オハラ副社長は、次のようにコメントしています。

「ネットとの接続により、我々はオーナーによりよい情報やサービスを提供できる。」
「コネクテッドカーにより、我々はクルマの状態や場所、どのパーツの交換の必要かを把握でき、便利なサービスや代替する移動手段を提供できる」

このサービスはアフターサービスにあたります。日産では、現在アフターサービスによる収益への貢献度は一桁台ですが、このサービスにより、2022年までには、アフターサービスによる収益への貢献度を25%まで高めたいとしています。

このコネクテッドカー技術に関する価格については明らかにされませんでしたが、このような洗練されたサービスは、他のメーカーでは、高級車にのみ搭載するのに対し、日産は多くの車種に搭載していくとしています。

出典:http://www.autonews.com/article/20161129/OEM06/161129884/nissan-to-offer-maintenance-alerts-in-foray-into-connected-cars

同様のサービスはBMWも研究中

BMWのコネクテッドカー
BMWのコネクテッドカー

2015年に行われたITビジネス関連のカンファレンス「EMC World」でBMWはコネクテッドカーについてのプレゼンテーションを行い、BMWもコネクテッドカーの開発に注力しており、ネットと接続することで常に自動車の状態やメンテナンスの必要性を把握できることがコネクテッドカーサービスの肝となると発表しています。

この席上で、BMWではビッグデータを活用して、早期に自動車の異常を検知し、メンテナンスの必要性を通知する仕組みを研究中と述べています。

一方で、この研究の障害となっていることとして、

ひとつは、自動車の走行中に集められるデータが顧客のプライバシーを損ねかねないこと、もうひとつが、IT部門と自動車製造部門の協働が難しいことをあげています。

出典:http://www.v3.co.uk/v3-uk/news/2407083/big-data-analytics-driving-predictive-car-maintenance-at-bmw

自動運転や電気自動車、そしてネットとクルマの融合という新しい技術について、自動車メーカーは開発競争にしのぎを削っていますが難しいところもある中で、新しい技術を次々と商品化してしまう、最近の日産自動車の技術力は目を見張るものがありますね。

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