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2017-01-16

2017年、自動車に大きな影響を与えると期待される最新技術4つ

自動車につかわれる技術は毎年進歩していますが、2016年は自動車の技術が非常に大きな進歩があった年として記憶される年となったのではないでしょうか。

完全自動運転の実現に向けて、自動車メーカーやIT企業といったところが開発競争をしていることは何度もお伝えしてきましたし、自動運転機能を搭載したクルマ、日産セレナが販売もされました。

電気自動車や燃料電池車といったポストガソリン車の普及も本格化してきていますし、インターネットとクルマがつながり、新サービスも続々と生まれました。

2017年はどのような技術が自動車に応用されてくるのでしょうか?専門家の予測をご紹介します。
出典:https://techcrunch.com/gallery/the-top-7-trends-in-the-auto-industry-for-2017/

ブロックチェーン

ブロックチェーンとは、分散型のコンピューターネットワークで、データなどを一か所に集中的に管理せず、世界中にあるコンピューター上に分散して管理させても、同一性を担保することができる技術です。

イメージしやすくするために例をあげると、例えば、ネットショップで買い物をしたとすると、支払った金額や住所、名前、買ったものといったデータが、そのネットショップのコンピューター上に管理されることになります。ブロックチェーンですと、それらのデータが、そのネットショップだけでなく、あちこちにあるコンピューター上で管理されることになります。

ブロックチェーンの利点は、データがあちこちに分散されて管理されるので、セキュリティが高まることです。

現行の一元管理の仕組みですと、データを管理しているコンピューターが物理的に壊れてしまったり、ハッキングなどの攻撃にあうと、取引などが麻痺してしまうことになりますが、ブロックチェーンの仕組みですと世界中にあるコンピューター上で管理することになるのでこのようなことが起こりません。

このブロックチェーンの仕組みが最も効果的に使われている仕組みが仮想通貨(ビットコイン)です。

銀行を想像していただければおわかりと思いますが、預金や送金、支払いなどのデータはすべて銀行の勘定系システムで管理されていますが、システム障害が起こると、預金が下せなくなったりしますよね。

もう10年ほど前の話ですが、合併した銀行のシステム統合に不具合が生じて大混乱になったということがありました。これは銀行の勘定系システムが一元管理されているから起きたことですが、ビットコインではブロックチェーンを使っているためこのようなことが起こらないのです。

さて、自動車産業にこのブロックチェーンがどのように影響するかと言うと、自動車の製造過程での利用が期待されています。

自動車はご存知のように数万点の部品からなる製品で、サプライチェーンを構成しているサプライヤー間や自動車メーカーとの緻密な擦り合わせが行われます。現行の仕組みではこのすり合わせの過程や、部品などのデータが一元管理されています。

しかし、サプライチェーン全体にブロックチェーンが採用されると、サプライチェーンを構成するサプライヤーのすべてが、これまで一元管理されていたデータを利用できるようになるので、これまでよりも製造開発が効率化すると期待されています。

拡張現実(AR)

2016年、世界中で大ブームとなったゲームが「ポケモンGO」ですが、このゲームに採用されている技術が拡張現実(AR)です。バーチャルリアリティ(VR)と似ていますが違いますので説明したいと尾も増す。

拡張現実とは、現実の世界に、コンピューターが追加的に情報を追加して現実世界を「拡張」することを言います。ポケモンGOの場合ですと、現実世界の地図や場所に、ポケットモンスターやポケストップといった情報が追加されて、拡張された現実世界で遊ぶゲームです。

自動車へのARの応用が期待される分野として、ひとつはカーナビなどの情報装備分野、もうひとつは、自動車整備の分野です。2017年には自動車整備や修理の分野に、ARが採用された仕組みが登場するのではないか。と期待されています。

ARを使った自動車整備のデモ

3Dプリンター

3Dプリンターでクルマが作れる
3Dプリンターでクルマが作れる

3Dプリンターを使った自動車の製造も期待されている分野です。

これのメリットは、安価にそして安全性の高いクルマが製造できることです。

素材として飛行機にも使われている非常に丈夫でかつ軽量な炭素繊維からボディやシャーシを製造することができ、さらに、こうした素材は溶かして何回でも製造できるのでリサイクルにもなります。

3Dプリンターで自動車を製造しているところ
注目されているのがローカルモーターズという企業です。

人工知能

人工知能
人工知能

現在、自動車メーカー各社が開発競争をしている自動運転ですが、各社の最終的な目標は、人が介在しない完全自動運転です。

これを実現するためには、すぐれた人工知能の開発が不可欠ということになります。

人工知能は、自動運転技術だけでなく、ネットとつながるクルマに不可欠なネットセキュリティ対策や、自動車の製造や生産計画の策定、ひいては自動車会社の経営判断にまで採用されつつあります。

今年も、どのような新しい技術がでてくるのか期待されますね。

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