トヨタbB vs 日産キューブ コンパクトトールワゴンを比較してみました
コンパクトトールワゴンは、車高の高いハッチバックのコンパクトカーで、通常のコンパクトカーよりも広い室内空間で人気があるカテゴリーです。
トールワゴンで爆発的な人気となったクルマが、軽自動車のスズキのワゴンRでしたが、このボディタイプの人気が普通乗用車にも波及して、何車種か登場しました。
その中で代表的なクルマとなったのが日産のキューブとトヨタのbBです。1998年に発売が開始された日産のキューブは独特の箱型ボディが人気となり、それを追いかけるように2000年にトヨタからもbBが発売されました。
bBは、車内に多くのスピーカーやイルミネーションを装備した、音楽を楽しむクルマというコンセプトで作られた個性の強いクルマですが、箱型ボディのコンパクトトールワゴンとして、日産キューブのライバル車とされてよく比較されます。
今回の記事では、日産キューブとトヨタbBを比較してみたいと思います。
キューブとbBのエクステリア
どちらも丸みを帯びた箱型ボディですが、bBのボディカラーは白、赤、シルバーなど6色から、
キューブはそれらに加えて青、ショコラ、ジンジャーといった色もあり11色から選べます。
キューブとbBのインテリア・装備
bBは「走るオーディオルーム」をキャッチコピーにしているほど、オーディオ機器の装備が充実していますが、それ以外のポイントについてbBとキューブを比較します。
室内空間の広さについて、bBは、長さ1935mm、幅1420mm、高さ1330mmです。
一方、キューブは、長さ1950mm、幅1395mm、高さ1275mmです。
室内寸法では、bBのほうが広いですね。
室内装備について比べていきましょう。
bBのシートは、カラーはダークグレー一色です。「まったりモード」と呼ばれる深々とリクライニングすることが特徴で、シート座面が80mmスライドダウンします。
一方、キューブのシートには7種類のバリエーションがあります。黒、グレーの他、ブラウンやインディゴ、キャメルといった色から選べます。
その他の特徴的な装備として、
bBは11のスピーカー、イルミネーションといった車内で音楽を楽しむ装備が充実しているのに対し、キューブは、大きなガラスルーフが特徴です。これにより、室内は明るさに包まれる環境となっています。
キューブとbBの走行性能
bBの1.5リッターエンジンは、最大出力80Kw、最大トルク141Nm 、
それに対してキューブは、最大出力80Kw,最大トルク148Nmとなっており、走行性能についてはほぼ互角といえます。
燃費性能については、bBの燃費は14.6km/l、キューブの燃費性能は19km/l(いずれもJCO8)となっており、キューブに軍配があがります。
また、キューブにはスイッチひとつでアイドリングストップが実現するエコドライブモードがついています。
キューブとbBの安全装備
bBには安全装備として、滑りやすい路面で車両の横滑りをセンサーが感知し各輪のブレーキとエンジン出力を自動的に制御して車両安定性を確保するビークルスタビリティコントロール、
発進・加速時にタイヤの空転を抑え、適切な駆動力を確保してアクセル操作を容易にし、加速中の操縦性、車両安定性の確保するトランザクションコントロール、そして急ブレーキ時にタイヤロックを防ぐABSを実装しています。
一方、キューブには
各種センサーにより、ドライバーの運転操作や車速などを検知し、ブレーキ圧やエンジン出力を自動的に制御し、滑りやすい路面やコーナリング、障害物を回避する際に発生する横滑りを軽減し、車両の安定性を向上させるビークルダイナミクスコントロールと、bBと同様にABSを備えています。
また、両方ともエアバッグを備えています。
安全装備については同様の機能の装備を両車とも備えており、安全性については互角でしょう。
まとめ
コンパクトトールワゴンで人気のクルマであるキューブとbBですが、キューブは現在も製造・販売されているのに対し、bBは生産終了となりました。
音楽を楽しむというコンセプトで開発されたbBは独特の個性を持つクルマであり好みがわかれるクルマと言えますが、キューブはコンパクトトールワゴンの愛好者に幅広く受け入れられるインテリアや装備で、燃費性能も優れています。そのこともあったためかコンパクトトールワゴンというカテゴリーでは、キューブが支持されたと言えます。
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